はじめまして!
倹約と株式投資で資産1,000万円を達成したネコのけぴい(@keppy_keppy)です。
最近、投資家界隈で大人気の「レバナス」をご紹介します。
値動きが大きいため投資初心者向けではなく、ある程度投資経験がある人向けかなと私は考えています。
しかし、実際どのような商品なのか、どのような値動きをするのかを知ることは今後投資の幅を広げるために役立つと思ったので記事にしてみました。
- レバナスって何?
- あの時買っていたら今いくら?
これらを解説・シミュレーションをしていきたいと思います!
レバナスとは

レバニラではありません。レバナスです。
レバナスとは略称で、正式には「レバレッジナスダック100」と言います。
レバレッジは”てこ”を意味する言葉で、少ない投資資金で大きな取引を行うことを言います。
2021年11月現在、レバナスは2種類あります。
※ ブログ記事作成時点で、楽天のレバナスは楽天証券からしか購入できません。
- 大和アセットマネジメント「iFreeレバレッジNASDAQ100」(2018年10月19日~)
- 楽天投信投資顧問「楽天レバレッジNASDAQ-100」(2021年11月17日~)
ファンドの目的(運用方針)
日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指します。
これを当記事ではレバナスと定義します。
NASDAQの2倍の値動きを目指すので、少ない資金でも大きなリターンを狙うことができます。
アメリカのハイテク企業(AppleやAmazonなど)が占める割合は約50%と、非常に大きくなっています。
コスト
レバナスは投資信託です。
投資を信託(お願い)している以上、保有している間コストが発生します。
- 運用管理費用(信託報酬)
- その他の費用・手数料(監査費用や事務手数料)
- 購入時手数料2.2%~3.3% →SBI証券や楽天証券での購入は0円
ネット証券で購入する際、③購入時手数料は0円です。(販売会社によって異なるので注意)

そのため、次に金額が大きい①運用管理費用に注目されることが多いです。
現状は楽天のレバナスの方が安いですが、売り出されたばかりのため、②その他費用・手数料が判明していません。
「同じ商品なら手数料は安く!」が大原則ですが、①と②を合わせてどちらが本当に安いかは現時点で不明です。
リスク
主なリスクは次のとおりです。
- 株価変動リスク
- 金利変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- 流動性リスク
- カントリー・リスク
- 先物取引に関するリスク
①株価変動リスク(値動きの大きさ)だけはしっかりと把握しておきましょう!
次の例1と例2をご覧ください。



例1、例2出典:iFreeレバレッジNASDAQ100投資信託説明書(交付目論見書)
つまり、何が言いたいかというと↓
- 上昇相場では指数以上に上昇する
- 下落相場では指数以上に下落する
- 横ばい相場でも基準価額が下落していく可能性あり
上昇相場には強いけど、それ以外の相場では強さを完全に発揮できないのがレバナスの特徴です。
まさに諸刃の剣といったところでしょうか。
あの時買っていたら…今いくら?
暴騰パターン
ではレバナスを買っていたら、果たして今いくらになっていたのかを見ていきましょう。
大和アセットマネジメントのレバナスの設定来チャートは次のとおりです。

出典:大和アセットマネジメントホームページ iFreeレバレッジNASDAQ100ファンド情報
2018年10月19日の基準価額10,001円が、2021年11月22日には43,151円になっています。
もし設定時に100万円を投資していたとしたら、いくらになっていたでしょうか?
・2018年10月19日(基準価額10,001円)→100万円分購入
↓
・2021年11月22日(基準価額43,151円)→約431万円
※計算方法(レバナスは1万口当たりの基準価額)
10,001円÷10,000口=1.0001円/1口
100万円÷1.0001円=999,900口購入
999,900口×(43,151円÷10,000口)=4,314,668円
レバナスを2018年に100万円分買っていたら、3年で4倍の431万円になりました!
すごいですね!
暴落パターン
株価が右肩上がりとは限りません。下落し続けることもあります。
2021年11月22日にレバナスを100万円分購入して、不運にもコロナショックのような大暴落に見舞われて2020年3月の基準価額まで下落したらどうでしょうか?
今度はチャートが反転して、右から左に動いた場合を考えてみます。

出典:大和アセットマネジメントホームページ iFreeレバレッジNASDAQ100ファンド情報
2021年11月22日(基準価額43,151円)→100万円分購入
↓
2020年3月23日(基準価額8,532円)→約19万円
※計算方法(レバナスは1万口当たりの基準価額)
43,151円÷10,000口=4.3151円/1口
100万円÷4.3151円=231,744口購入
231,744口×(8,532円÷10,000口)=197,723円
1年半で100万円は19万円になってしまいました…。
まとめ
レバナスは値動きが非常に大きく、ハイリスク・ハイリターンな投資商品と言えます。
なぜ投資家界隈で人気があるのかというと得られるリターンの大きさもありますが、NASDAQが長期的に見れば上昇トレンドだからではないでしょうか。
こちらがNASDAQの30年チャートになります。

出典:かぶれん ナスダックの推移(長期チャート)
- 2000年 ドットコムバブル崩壊
- 2008年 リーマンショック
- 2020年 コロナショック
NASDAQはこれまで何度も暴落局面を迎えながら反発し、右肩上がりに上昇し続けてきました。
今後も右肩上がりで上昇する保証はありませんが、期待の持てるチャートですよね。
しかし、最初にも言いましたが、レバナスは魅力的な商品である一方で投資初心者向きとは言えないと考えています。
ブログテーマの「資産1,000万円達成」だけを考えるなら、レバレッジは不要だと判断します。
私がレバナスをポートフォリオの一部として組み入れたのも、投資歴が5年になって資産1,000万円を達成した後でした。
- 流行っているから…
- 有名人が推している(儲かっている)から…
- SNSで注目を浴びたいから…
- 早くお金持ちになれそうだから…
それだけの理由で何となく投資するのだけは絶対やめてください。

必ず投資商品のリスクと自分のリスク許容度を確認してから投資をするようにしてくださいね。
リスク許容度を超えた投資(値下がりしたらドキドキ・イライラするとか)は、資産を増やすどころか減らして終わります。経験者の私が断言します!
みなさんもリスク許容度を守って、楽しい投資を!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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